GEMS

石ころも磨けば宝石

セクスティングとパーツ写真-最後の1枚

Danからは返事がなかった。

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ちょうどそのタイミングで友人達が泊まりに来ていたのでことの始終を話したところ、パーツ写真には非難轟々で、「あんた、囚われてるよ!」と散々言われた。そうなのだ。囚われているのだ。一度でもめくるめく世界を想像してしまったから。その夜はDanと飲んだバーも含め三軒飲み歩き、「全然しらない他人のパーツなんぞ見たくもないわ!仕舞え!」「なにがいいんだよ!」と言われ続けた。

返事が来ないことが不満だったので、友人と酔っ払った勢いでこれでもか!とセクシーな一枚を送ってやった。友人たちの横でちゃちゃっと撮った1枚だけど、なかなかきれいに撮れていた。友人達からは「いいぞ!もっとやれ!」と変な煽りを受けた。私のはじめてのセクスティング。そしてこれで終わり。


ゲイの男友達が、「あんたってぱっと見はキレイなお姉さんなのにねぇ。ほんと残念ね。」と呟いたのが忘れられない。


悲しい気持ちはないものの、もりあがった私の好奇心が満たされなかったことには少し苛立った。WhatsAppのコンタクトリストにDanの名前が出てきて、スパムメールでも送ってやろうかと一瞬思い、バカバカしくなってやめた。一夜の観光客なんぞを追いかけた自分が滑稽なのだから。


次の日の朝、携帯の光りで目覚めた。朝4時。2ヶ月も話していないMichaelからだった。1週間くらい朝から晩まで細かく連絡を取り合っていたのに、いきなり音信不通になった男だ。なんだろう?開けてみると。

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テイラー・スウィフトの写真だった。