セクスティングとパーツ写真－１枚目

Danと会った夜、私の部屋で添い寝をしていて、'Should I go?'ーもう帰ったほうがいいかな？と聞かれた。私はどちらでもよかったのだけれど、朝の３時でとにかく眠かったから 'You can totally crush here but I'm sleepy.'ー全然泊まってくれていいけど、眠いわ。と答えた。

 

'I can stay for a little longer but I will have to go. I gotta take sleeping pills'

ーもうちょっといてもいいんだけど。睡眠薬を飲まないといけなくて。

'You take sleeping pills? why?'

ー睡眠薬飲んでるの？なんで？

'you know, people take the pills to get sleep, but in my case, I keep sleeping without it. It gives me the best sleep, and I can be refreshed in the morning as hell!'

ーほとんどの人は眠りにつくために睡眠薬を飲んでるだろ？でも僕は何もしないと眠り続けちゃうんだ。僕が飲んでる薬は最高の眠りをくれて、朝しゃっきり起きられるってわけ！

 

この話を聞いたら、朝までいなよとは言えなくて、結局帰ることに。ちゅっとお別れのキスをして、Danが「ほら、ベッドに戻って。冷えないようにね。」と、おふとんをかけてくれる。

優しい人なんだな、と感じた。一晩しか知らないけど、彼はgiving（尽くす男）で、この人の面白いところは、尽くすからといって、それがつまりcommitted（一人の人に落ち着く）にはならないこと。かなりfree spirittedな人。すごく自由。変わってて、博識で、、変態。

 

日本の出会い系ではあまり起こらないと思うけれど、アメリカの女の子たちは、出会い系でたくさんのハラスメントにさらされている。たとえば、PairsとかOmiaiみたいな出会い系のアプリをアメリカで使ったら、多くの人が、知らない男からプライベートパーツの写真を受け取るらしい。びっくりするかもしれないけれど、調査では、出会い系を使ったことがあるひとのうちおよそ45％の人が、初めてのメッセージでそういう写真を受け取ったことがある、と答えてる。

 

送る側の主張はいろいろあるのだろうが、私の意見では、知らない男の人のパーツ写真なんか受け取って嬉しい人はほとんどいない。向こうはセンシュアルな写真をもらったら嬉しいのかもしれないけれども、多くの女の子にとって、男のそのパーツは、not visually attractive（ビジュアル的に好ましくない）もの。相手が喜んでいないということは、ハラスメントにあたるのに、まぁ、なくならないらしい。

 

私は今までそういう写真を受けとったことがないけれど、おそらくオンラインでやりとりした相手の数が少ないからだと思う。でも、面白そうと思ったらすぐに会ってみることにして　　る。Danもほんとうにタイミングが良くて、今夜飲みに行きたいなと思っている夜に彼から声をかけてきた。アメリカ人だと、やりとりしはじめたらすぐに会ってみるのは普通のことなので、何も抵抗はなかった。（とはいえ全員が全員そうではなくて、信頼できるまでメッセージするって子ももちろんたくさんいる）

 

別れたあとも印象はよく、好ましい。「君とのキスが忘れられないよ。すごくいい夜だった。」や、もっとキワドイメッセージも来たけど、同時に色っぽい。彼のことが嫌いじゃなかったから、しばらくして、私から「日本旅行の写真を見せてくれない？」とメールアドレスを教えた。アプリでは写真は添付できないからね。

 

Danは２日くらいあとにメールをくれた。旅行の写真だけ20枚近く。私はすこしがっかりしてしまった。何もメッセージがないのはどういう意味なのかよくわからなくて。まぁ、もう私には興味がなくなったってことかな、と思って返事をせずに置いておいた。

 

次の朝、目覚めたら、彼からまたメールが来ていた。送信時間は朝の３時。開けると…もうおわかりのとおり。

 

キャプションは、

 

 

 

 

 

 

「こないだ君と一緒にいたときのこと思い出してる…君が逃したものは大きいよ。」

 

 

 

 

 

 

私は、爆笑してしまった。マジか！という笑い。確かに、イチャイチャはしたし、添い寝もしたのだけど、私が拒んだので、最後まではいかなかった。だから、彼のパーツは見ていない。…見せてとも頼んでいない（笑）。一緒にいた夜も、むりやりそんな雰囲気に持ち込もうという感じではなくて、一度「しないよ。」と言うだけでよかった。OK. I'm totally compatible with it. That's a distant second to making sure to respect your boundaries.（君がそういうなら、なしにしよう。もちろんしたいけど、それは君のポリシーを破ってまでということではないんだ。）という反応で、そのあともイチャイチャしていた。きっと彼としては、その後のメッセージがいい感じだし、その夜のことを思い出して盛り上がっちゃって、思わず送ってしまったんだね。

 

しかし、冷静な気持ちで見てみると、きれいな形やピンク色をしてる。だって、一切ムラムラしていないときに、こんな風にまじまじと見られることってほとんどない。ふーん、こんな形してたんだな、とじっくり眺めてしまった…（笑）。20センチのものを見たことある？とか自己申告してきたので、よっぽど自信があるのね。しかもDan、私が「インチは使わないからわからない」といったのを覚えていて、ちゃんとセンチに換算してるのが、なんとなくかわいらしい。

 

でも、返事をするかどうかは悩ましいところだ。送ってきた意図がfuck buddy（体の関係のお友達）になりたいだけなら、返事をしてもねぇ…まぁ、Danと会ったときは、月のモノだっただけで本当はしたかったからいいんだけど、したいときにできないのって、意味ある？もし体の関係を求めてるとすると、わざわざ遠くの国に住んでいる相手を選ぶのは、正直アホだとしか思えない。じゃあ、ただ自分の欲求を満たしたいだけ？その可能性が１番高いよね。それともまさか私が喜ぶと思ったのかな。そうだとすると…いや、それはやっぱりないな。

 

うん。ただムラムラしちゃったのね。

 

色々悩んだけど、ちょっと様子を見てみようと思い、正直に「きれいな形と色だね。」とだけ送ってみた。褒められるのは悪い気分ではないでしょう。大きいよ、というくらいだから、自信満々なのだろうし。この会話はいったいどこに行き着くのだろう？わたし、興味津々だ。

 

さて、なんて返事が来るかな？