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石ころも磨けば宝石

サンフランシスコの日常は日本とはかけ離れている

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Google, FacebookなどをはじめとしたIT企業のメッカ、San Franciscoから来たソフトウェアエンジニアのDan(仮名)によると、かの地では、もうほとんどのものがアプリで済ませられるし、出たくなければ家から出なくても生きていけるらしい。

 
買い物したい=Amazon(およびEcho)
車借りたい=getaround
泊まりたい=Airbnb
 
話を聞いていてひどく驚いたのは、「だから予定をたてないんだ」という発言。「すべてが手のひらの中にあるし、先を読んで予定をたてる必要性がないんだよ。欲しいと思ったときにすぐに手に入るから。」
 
例えば、出勤中にコーヒーが欲しいと思ったら、Amazonのホームデバイス(AI)Echoに呼びかけて、「コーヒーを頼んでおいて」と言えばいいんだって。
「いつもの○○ストリートのスターバックスでいいですか?グランデサイズのラテを注文します。」
「それでいいよ。」
「かしこまりました。10分後にご用意できます。」
ほんとかよと思ってググってみたら、本当だった…。
※ソース
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201704/amazon-study/010210.php

「今日ちょっと遠出したいなと思ったら、getaroundで車を借りる。ほら。」と言って見せられたそのiPhoneには、マップのそこら中に印がついている。つまり「レンタル可」の意味。Danは、「僕が予定を立てるのは、キャンプにいくときくらいだよ。カリフォルニアじゃ、キャンプするためには早い段階で許可書をもらっておかないといけないからね!」と笑っていた。
 
………信じられる?
 
「エンジニアは面白いプロジェクトに参加できる機会があれば飛びつく。2年から3年に1回仕事を変えるのが普通だし、仕事が変わる度に年収がおよそ10%ほどアップする人もいる。」と。私と同い年の彼の年収は、な、な、な、なんと1800まんえん!!!!(ブログに書いていい?と言ったら僕の給料はサンフランシスコでは至って平均的なものだから構わない、とのお返事…)Danも有名なIT企業の一員で、シニアソフトウェアエンジニアとのこと。シニアが何を意味するのかは私にはよくわからない。
 
しかしその代わり、家賃は信じられないほど高騰し、今やアメリカで一番家賃の高い都市はサンフランシスコだそう。ニューヨークより?!と言葉を失った私。
 
ちなみに「タイニー(極狭)な部屋だよ〜」と30平米の私のアパートに連れていったとき、「全然タイニーじゃないよ!僕の部屋だってこれより10〜15%くらい広いだけだよ。このサイズのワンベッドルームをベイエリアで借りようとすると、30万くらいだね。」
 
…ひええ。ちょっと郊外にでても20万。ひええええ…。これもホントかよと思ってググってみたら(すみません、疑り深くて…笑)、街中に住んでいるエンジニアのほとんどが収入の50%近くを家賃に注ぎ込んでいる、という状態だそう。
※ソース:ビジネスインサイダー
https://www.businessinsider.jp/post-1135
ちなみにこれの元ソースはアメリカの不動産情報サイト Radpad
http://blog.onradpad.com/employees-are-paying-this-much-to-live-next-to-unicorns-in-sf/

いやいや、それでも可処分所得が充分にあるのでは?と思いきや、本人曰く「う〜ん。健康保険とかなんだかんだ使うとあんまり残らないよ。子どもなんか出来た日には、貯金する余裕すらないと思う。サンフランシスコを出たがってる奴らもたくさん知ってる。ロスとかシアトルはずっとマシだと思うけど、それでも西海岸にたどりついたら、来た瞬間からどうやってここに居続けるか?どうやって生き残るか?ってことを考えなくちゃならないんだ。」だそうです…。忙しすぎて、日本旅行についても一緒に来ている友人に出せる金額を提示し準備は全部やってもらった、と言っていた。
 
ただDanは「僕はラッキーなんだよ。友達の友達がビルのオーナーだから、かなり安い家賃で借りてる。」とのこと。コネクションが幅をきかせるのはどこも一緒。
 
なんで家賃が高いのか?それは供給が増えないから。ではなぜ供給が増えないのか?それは京都のように高い建物は法律で禁止されているからとか、IT企業に入りたがる人間が集まるからとか、みんなが権利を主張するからとか、低所得者のためマンションの半分近くが保護されているからとか色々ある、だそうです。
 
そんなに色々お金がかかるのに、なぜサンフランシスコにいるの?という質問には、「僕の会社はいくつもの都市にオフィスがあるけど、やっぱり、面白いプロジェクトがあるのはサンフランシスコなんだ。正直、今の会社よりもおもしろいことをしている会社はなかなか見つからない。個人的に選択肢として考えられるのは、SpaceXくらいだね。あそこは本当に刺激的なことをやってると思う!」だそーで…彼の顔を見ていたら、ほんとうに目がキラキラキラ〜っとしていて、彼にとってはおもしろいプロジェクトがどれだけ大事か伝わってきた。
SpaceXはイーロンマスクが作ったロケットや宇宙船の会社。
 
そんなEarn it hard, spend it hard(たくさん稼ぎ、たくさん使う)な彼だけど、私とのデートのときは面白いことになっていた(笑)。
 
 
次は彼とのデートのお話。